不動産投資入門 講義No.１４
（１１）ネットを使って調べられること
ある程度めぼしい物件が見つかれば、現地に足を運んで物件を目で見て確認することは重要ですが、物件を見るだけではわかならないことについては、ネットを使っていろいろな情報を調べることもできます。
LIFULL HOME`S（ライフルホームズ）
収益物件の検索サイトになりますが、便利な機能があるのでご紹介します。
不動産投資家にとってためになる分析をしてくれる機能です。
全国の空室率や、人口など県ごとに出してくれるので大まかな参考データとして把握しておくために使用しています。
ただし、こちらはあくまでも机上のデータになりますので、実際に購入する物件の相場は地域の賃貸屋さんに聞くほうが正確な情報の収集ができます。
人口統計ラボ
国勢調査で集められた情報を分析するサイトになります。
人口統計や持ち家や民間借家などの統計データを見れます。
しかし残念なのがデータが古く、現在一番新しいのでも平成２７年版であり、調査日は、２０１５年１０月１日の調査をもとにしているところです。
こちらもあくまでも参照データとして把握するためのものです。
ウィキペディア
特定の駅名と乗降人で検索すると、駅を使用する乗降人の数が出てきます。
しかし、正確なデータかは定かではありませんので、あくまでも参考程度に考えていただければと思います。
また、ウィキペディアでは知らない地域などを検索すると、地域特性がある程度詳しく出てきますので、どんな地域なのか知るためのツールとしても使えます。
ポイント：ネットで検索できる内容はあくまでも参照データとして理解するために使用します。しかし、現実的には物件はリアルに存在しているので、目で見て肌感覚を感じて、地域の特性をつかむ方が良いです。また市場調査にしても物件周辺の相場は、地域で賃貸や売買を行っている人の方が詳しく知っています。
（１２）物件を見に行く時のチェックポイント
不動産を購入する場合は、現地に足を運んであらゆる角度から不動産を見て確認することを必要とします。
物件周辺の駅や、商店や施設、エリアの治安など雰囲気を確認するには、不動産業者を通さなくてもできることなので、昼間に見たときと夜に見たときとどんな変化があるのか調査をすると、より具体的に雰囲気が掴めます。
また、物件の室内やその他物件の確認箇所を具体的に知りたい場合は、物件を取り扱っている不動産業者に連絡をして、物件内覧の予約を入れる必要があります。
物件内覧時のチェックポイントとしては、外観や外壁に傷みがないか・屋上の防水が切れていないか・基礎や土地の境界確認・室内や外観のリフォーム状況など、不動産業者の立会いのもと物件見学になりますので、内覧前に詳しく物件について説明をするように働きかけておきましょう。
建物の中に入ると、物件の掃除がきちんと行われているのか浮き彫りになります。物件が綺麗で掃除が行き届いている場合は、入居者の質が良い場合が多く、逆に廊下や階段が汚かったり、タバコが落ちていたりするマンションは、比較的入居者の質は悪くなります。
物件見学をした際に、地元の不動産屋に行って聞き取り調査を行います。
地元ならではの情報を知っていたり、物件の過去の状況を知っていたりもします。すごく参考になる情報を教えてくれたりするのでオススメです。
ポイント：物件の内覧にまだ慣れていない場合は、物件内覧チェックリストを作成することで、抜け漏れを防ぎます。
内覧時には不動産業者も同行するので、都度何を確認すればいいのか聞いて、聞いた内容をまとめれば優れた物件内覧時のチェックリストが仕上がります。
講義No.１４のまとめ、Q & A
物件購入には様々なデータともとに購入の意思決定をして行きますが、一番大切なことはリアルに情報をヒアリングすることです。
地元の不動産屋から聞いた情報や、物件内覧をして感じたこと、物件周辺の住環境など、現地には現地にしか感じ取れない雰囲気や情報があり、体感することで肌感覚で買ってもいい物件なのか判断ができるようになります。
質問：内覧時に注意して見ているところはどこですか？
回答：修理が必要な箇所については詳しく見ていますね。物件はあるがままの状態で購入します。修理が必要な状態でも売主がそのまま売る場合があるので、いくらの修理費用がかかるのか見積もりを取ることで、購入してからびっくりすることもなくなります。
※内覧時にリフォーム屋を連れて行って、即座に見積もりを出してもらうこともできます。
質問：物件周辺の不動産屋さんに行きたいのですが、なんだかお店に入りにくいです。
回答：取り敢えずお店に入って見て、近所の物件を購入しようと考えていると言えば、賃貸を扱っている不動産屋であれば、物件を紹介するのが仕事なので喜んで情報を教えてくれます。
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